円形脱毛症になった人の自分語り

全頭型円形脱毛症になり、髪の毛が無くなったことで学んだこと、心の持ち方とかを共有できればと思います。

円形脱毛症になった話⑥ 順天堂大学病院での治療 〜局所免疫療法〜

こんにちは!

クリタクです!

 

今日は円形脱毛症を治すことに成功した

と思われる※、順天堂大学病院での治療について書きます。

※後述します

 

前回、1年ほどお世話になっていた皮膚科のお医者様より

紹介状を書いてもらい、順天堂大学病院での治療に変わったことを書きました。

 

JR御茶ノ水駅から徒歩2分くらいのところにあるこちらですね。

順天堂大学医学部附属順天堂医院

 

病状としては、皮膚科のお医者様にしていただいた

紫外線療法やステロイド注射、投薬による治療などの効果がなく、

脱毛が止まらないといった感じでした。

 

いつ頃だったからかはあまり覚えていませんが、

風呂に1回入るだけで、当時住んでいたワンルームマンションの排水溝が詰まったり、

ドライヤーをかけるだけで自分の周りに髪の毛が100本弱は落ちていたと思います。

 

それを掃除する度にやるせない気持ちになっていました。

 

そんな心境の中、大学病院の門をくぐり、

受付でどこで待てばいいか確認すると、

外来の患者さんの待つ控え室を通り過ぎた先の、

推薦者専用の待合室で待てとのことでした。

その後は通常の待合室で10分くらい待たされたと思います。

 

初めて来て率直に思ったことは、まず平日に行ったのに

控え室の椅子が埋まるくらい人が多かったこと。

それはもう、下の世代からお年寄りまで幅広く来ていました。

 

その中にも私と同じ脱毛症患者もちらほらいました。

ニット帽を深く被り、襟足付近に髪の毛が見当たらない人、

開き直ってツルツルの頭で待っている人、

ウィッグをつけた人、多種多様です。

 

脱毛症って

誰にでもなるような、ありふれた病気なんだなとこのとき悟って、

同時に少しの安心感が出ました。

 

初診用の部屋に案内されると、

血液検査や問診などで20分くらいかけて診察がありました。

 

どんなことを話したかは覚えていませんが、

ありふれた一般的な治療法を大体試した結果と

現状の病気の進行具合から見て、局所免疫療法を

行いましょうとなったことは確かです。

 

私も病気のことを色々調べた結果、この治療をしてみたいと

思っていたのでちょっと嬉しかったです。

 

・局所免疫療法とは

 

ざっくりとですが、ちゃんと説明します。

まず、円形脱毛症とはなぜ起こるのか。

 

これは人間の身体にある”免疫”が悪さをしていると考えられています。

免疫は、身体の中にバイ菌が入ったとき、

病気になったり身体の中で良くないことが起こらないように

そのバイ菌と戦う為の機能です。

 

当然、普段は正常な機能を発揮して私たちの身体を守ってくれるのですが、

これがストレスが原因で異常な働きをしてしまうことがあるんです。

 

異常になった免疫は、

黒い髪の毛に含まれるメラニン色素を攻撃します。

 

これにより円形脱毛が引き起こされるのです。

 

じゃあ、白髪は抜けないの?

という疑問が出ると思いますが、

そうなんです。白髪は抜けないんです。

 

私はもともと白髪が若い時からちょくちょくできていたのですが、

その、もともとの白髪部分だけ綺麗に残っていました。

 

次に、本題の局所免疫療法についてです。

 

これは、異常な働きをしてしまった免疫に正常な活動を促す治療です。

 

どういうことか、

先ほど免疫は、身体にバイ菌が入った際、それを攻撃して

外に出す働きがあると説明しました。

これが本来の免疫の働きです。

 

この、本来の働きをしてもらうために、

局所免疫療法とは、

皮膚がかぶれてしまうような薬剤を身体に塗る治療です。

 

円形脱毛の治療には、頭皮に塗ります。

 

また、治療の初めには

これから塗る薬剤よりも遥かに強い濃度のものを頭皮の一部に塗り、

免疫が正しく働くような準備をします。

 

当然、この部分は死ぬほど痒くなります。

確か1年はカサブタが取れなかったと思います。笑

 

次の来院のタイミングで頭皮全体に塗り込み、

経過を観察していくのが主な治療内容です。

 

非常に効果があるのですが、効果が現れるまで時間がかかります。

私は一度完治するまで1年半〜2年はかかってます。

 

実際には半年〜から効果がある人もいるようです。

長い目で見る必要がありますがしっかり治したい方はやってみる価値あります。

 

実際に罹ってみると非常に辛いことが多く、

大変ですが、ちゃんと治ります。

 

この記事を見ている人の助けに少しでもなれば幸いです。

 

 

実は今現在、2022年5月時点でも私は治療の為、通院しています。

再発した話なども今後語ります。

 

次回もよろしくお願いします。